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免許停止になる点数とは?前歴別の期間と処分短縮講習を解説

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交通違反により免許停止(免停)の通知を受け取ると、処分の内容や今後の手続きについて不安を感じる方も多いでしょう。免停処分は違反点数の累積だけでなく過去の前歴回数によって期間が大きく変動するため、正確な理解が不可欠です。この記事では、免許停止になる点数基準、前歴が与える影響、通知から免許返還までの一連の流れ、そして処分期間を短縮する方法について詳しく解説します。

免許停止処分の基本

免許停止(免停)とは

免許停止(免停)とは、交通違反や交通事故によって累積した点数が一定の基準に達した際に、運転免許の効力が一時的に停止される行政処分です。処分期間中は、自家用車・社用車を問わず一切の車両の運転が禁止されます。

企業にとっては、従業員が業務中に運転できなくなることを意味し、事業運営上の重大なリスクとなり得ます。ただし、指定された停止期間が満了すれば、免許の効力は自動的に回復します。

免許取消との根本的な違い

免許停止と免許取消の最大の違いは、運転資格を一時的に失うか、完全に失うかという点にあります。免許停止は期間が満了すれば再び運転できますが、免許取消は運転資格そのものが剥奪されるため、再取得しない限り運転できません。

項目 免許停止 免許取消
運転資格の状態 一時的に効力が停止される 運転免許そのものが失効する
資格の回復 停止期間が満了すれば自動的に回復 再取得が必要(一定の欠格期間あり)
企業への影響 従業員の一時的な業務離脱 従業員の配置転換や、最悪の場合解雇を検討する必要が生じる
「免許停止」と「免許取消」の比較

処分の根拠となる点数制度の概要

行政処分の根拠となるのは、交通違反や交通事故の種類・内容に応じて点数を加算していく「点数制度」です。一般的に誤解されがちですが、この制度は持ち点が減る「減点方式」ではなく、ゼロの状態から違反のたびに点数が累積される「加算方式(累積方式)」が採用されています。

過去3年間の違反点数が合計され、その累積点数が一定の基準を超えると免許停止や免許取消といった行政処分が科されます。軽微な違反の繰り返しでも基準に達する可能性があるため、企業は従業員の日々の運転行動を管理することがリスク回避につながります。

免停になる違反点数の基準

違反点数の累積による処分基準

免許停止処分は、原則として過去3年間の累積点数に基づいて決定されます。行政処分の前歴がない運転者の場合、処分基準は以下の通りです。

前歴がない場合の免許停止基準
  • 累積6~8点: 30日間の免許停止
  • 累積9~11点: 60日間の免許停止
  • 累積12~14点: 90日間の免許停止
  • 累積15点以上: 免許取消処分

これらの点数には、違反行為自体の「基礎点数」と、交通事故を起こした場合の「付加点数」が合算されます。そのため、人身事故などを起こした場合は一度の違反で処分基準に達することもあります。

前歴回数が処分に与える影響

過去3年間に免許停止などの行政処分を受けた回数を「前歴」と呼びます。前歴があると、より少ない累積点数で、より重い処分が科されることになります。

前歴による処分基準の変化(例)
  • 前歴1回の場合: 累積4点で60日間の免許停止
  • 前歴2回の場合: 累積2点で90日間の免許停止
  • 前歴3回の場合: 累積2点で120日間の免許停止

このように、前歴を重ねるほど処分基準は大幅に引き下げられます。企業のリスク管理上、前歴を持つ従業員を把握し、軽微な違反でも長期の業務離脱につながる危険性を認識させることが極めて重要です。

行政処分の前歴が消える条件

累積点数は、一定の条件を満たすことでリセットされ、再び0点から計算されるようになります。行政処分の前歴は、当該処分が終了した日から3年間、新たな行政処分を受けなければ、次回の行政処分においてカウントされなくなります。累積点数のリセットの基本的な条件は、最後の違反日または処分満了日から1年間、無事故・無違反で過ごすことです。免許停止処分を受けた場合は、停止期間が終了した翌日から起算して1年間、無事故・無違反を継続することで、その後の累積点数がリセットされる特例が適用されます。この1年の間に新たな違反を犯すと、累積点数のリセットは適用されず、さらに点数が加算されるため注意が必要です。

前歴リセットに関する注意点と誤解

点数や前歴のリセットに関しては、いくつかの重要な注意点があります。特に以下の点は誤解されやすいため、正しく理解しておく必要があります。

点数・前歴リセットに関する注意点
  • 免許更新の手続きを行っても、累積点数や前歴はリセットされません。
  • リセットされるのは行政処分の計算上の点数のみで、違反歴や事故歴そのものが記録から消えるわけではありません
  • 免許停止期間中は運転ができないため、「無事故・無違反」の期間としてカウントされるのは、停止期間が終了した翌日からとなります。

前歴回数別の免許停止期間

【一覧】前歴と点数に応じた停止期間

免許停止の期間は、前歴の回数と累積点数の組み合わせによって、30日から最大180日まで細かく定められています。前歴を重ねるごとに、より少ない点数で長期間の処分を受けることになります。

前歴回数 停止期間30日 停止期間60日 停止期間90日 停止期間120日 停止期間150日 停止期間180日
なし 6~8点 9~11点 12~14点
1回 4~5点 6~7点 8~9点
2回 2点 3点 4点
3回 2点 3点
4回以上 2点 3点
停止期間とそれに該当する点数

「一発免停」となる特定違反行為

日々の点数累積とは関係なく、一度の違反だけで免許停止処分となる、いわゆる「一発免停」に該当する行為があります。これらは基礎点数が6点以上に設定されている重大な違反です。

一発で免許停止となる主な違反行為
  • 速度超過(一般道で30km/h以上、高速道で40km/h以上)
  • 携帯電話使用等(交通の危険を生じさせた場合)
  • 無車検運行、無保険運行

特に酒気帯び運転(呼気中アルコール濃度0.25mg/l以上)は違反点数が25点と極めて高く、前歴がなくても一発で免許取消処分となります。

通知から免許返還までの流れ

①通知書の受領と内容の確認

免許停止処分の手続きは、公安委員会から「出頭要請通知書」などの通知が郵送されることから始まります。通常、違反行為から数週間~1ヶ月程度で自宅に届きます。通知書には出頭日時、場所、持参物などが記載されているため、内容を正確に確認する必要があります。従業員から報告を受けたら、企業は業務への影響を速やかに把握しなければなりません。

②指定場所への出頭と免許証の提出

通知書で指定された日時に、運転免許センターや警察署へ出頭し、運転免許証を返納します。この免許証の返納をもって処分が正式に執行されます。出頭場所に自家用車などを運転していくと、帰りは無免許運転となるため、必ず公共交通機関を利用してください。正当な理由なく出頭を拒否し続けると、罰則が科される可能性があります。

③処分の開始日と期間の確定

免許証を返納したその日から、免許停止期間が開始されます。手続きの際に交付される「運転免許停止処分書」には、処分の開始日と満了日が明記されています。この書類は、処分期間中の身分証明や免許返還時に必要となるため、紛失しないよう厳重に保管しなければなりません。

④免許証の返還

免許停止期間が満了すると、運転免許証が返還されます。処分期間が終了した日以降に、運転免許停止処分書と本人確認書類、印鑑などを持参し、指定された窓口で手続きを行います。免許証が手元に戻る前に運転すると無免許運転になるため、必ず返還手続きを完了させてから運転を再開してください。

停止期間を短縮する講習制度

停止処分者講習の概要

免許停止処分を受けた人は、任意で「停止処分者講習」を受講することにより、停止期間を短縮できる制度があります。講習は処分の長さによって3種類に分かれており、座学や運転適性検査、シミュレーター教習などが行われます。

停止処分者講習の種類
  • 短期講習: 処分期間が39日以下の者が対象
  • 中期講習: 処分期間が40日~89日の者が対象
  • 長期講習: 処分期間が90日以上の者が対象

業務への早期復帰を目指す上で非常に重要な制度ですが、受講は任意であり、別途費用がかかります。

講習による停止期間の短縮効果

講習の最後に実施される考査の成績に応じて、停止期間が短縮されます。成績評価は「優・良・可・不可」の4段階で、受講態度も評価に含まれます。「不可」の場合は短縮されません。

元の処分期間 講習種別 成績 短縮される日数
30日間 短期講習 最大29日間
60日間 中期講習 30日間
90日間 長期講習 45日間
120日間 長期講習 60日間
150日間 長期講習 70日間
180日間 長期講習 80日間
講習による短縮日数の例

受講手続きと費用の目安

停止処分者講習の受講には、事前の申し込みと手数料が必要です。講習は平日のみ実施されることが多いため、業務との調整が求められます。

講習種別 講習時間 手数料(目安)
短期講習 6時間(1日) 11,700円
中期講習 10時間(2日) 19,500円
長期講習 12時間(2日) 23,400円
停止処分者講習の費用と時間

中期・長期講習は予約が必要な場合が多いため、通知を受け取ったら速やかに日程を確認・確保することが推奨されます。

免許停止に関するよくある質問

自分の累積点数や前歴を確認する方法は?

現在の正確な累積点数や前歴は、自動車安全運転センターが発行する「累積点数等証明書」を取得することで確認できます。申請方法は以下の通りです。

累積点数等証明書の申請方法
  • 全国の自動車安全運転センター窓口での直接申請
  • ゆうちょ銀行・郵便局での払込による郵送申請
  • スマートフォンアプリやインターネット経由での申請(一部地域)

企業が従業員の違反状況を直接照会することは個人情報保護の観点からできないため、本人に証明書を提出させるなどの社内ルール整備が有効です。

免停の通知書は違反から何日後に届きますか?

違反行為から免許停止の通知書が届くまでの期間は、通常数週間から1ヶ月程度が目安です。ただし、事故の捜査が長引くなど事案が複雑な場合は、2ヶ月以上かかることもあります。通知が届くまでは免許は有効ですが、住所変更の手続きを怠っていると通知が届かない恐れがあるため注意が必要です。

停止処分者講習は受けないと不利になりますか?

講習の受講は任意のため、受けなかったこと自体に対する法的な罰則はありません。しかし、受講しない場合、免許停止期間は一切短縮されず、長期間運転ができない状態が続きます。特に業務で運転が必要な従業員にとっては、業務復帰が大幅に遅れるため、実務上は圧倒的に不利と言えます。企業としては、特別な事情がない限り受講を強く推奨すべきです。

免停期間中に運転するとどうなりますか?

免許停止期間中の運転は「無免許運転」となり、極めて重い罰則の対象となります。発覚した場合、以下のような厳しい処分が科されます。

免停期間中の運転による罰則
  • 違反点数25点が加算され、免許取消処分となる(欠格期間2年)
  • 3年以下の懲役または50万円以下の罰金という刑事罰の対象となる

企業がこの事実を知りながら運転を指示・黙認した場合、使用者責任や安全配慮義務違反を問われる可能性があり、企業の存続に関わる重大なリスクとなります。

90日以上の免停だと『意見の聴取』が開かれる?

はい。90日以上の長期免許停止や免許取消処分に該当する場合、処分が確定する前に「意見の聴取」という手続きが開かれます。これは、処分対象者に弁明の機会を与え、有利な証拠を提出する場を設けるためのものです。対象者には出頭要請通知書ではなく「意見の聴取通知書」が届きます。誠実な反省の態度や再発防止策を示すことで、処分が軽減される可能性もあります。

免停になったら会社に報告すべきですか?

直ちに報告する義務があります。特に業務で車両を運転する場合、免許停止の事実を隠して運転を続けることは、無免許運転のリスクを会社に負わせる重大な契約違反行為です。企業は就業規則に交通違反や行政処分の報告義務を明記し、報告を怠った場合は懲戒処分の対象となることを周知徹底すべきです。報告を受けたら、会社は速やかにその従業員を運転業務から外し、代替業務への配置転換などを検討する必要があります。

まとめ:免許停止(免停)の条件と手続きを理解し、適切に対応する

免許停止処分は、過去3年間の累積違反点数と行政処分の前歴回数によって期間が細かく定められています。通知書を受け取ったら指定場所へ出頭し免許証を返納することで処分が開始されますが、任意で「停止処分者講習」を受講すれば期間を短縮できる可能性があります。まずは通知書の内容を正確に確認し、自身の点数や前歴が不明な場合は「累積点数等証明書」で現状を把握することが重要です。特に業務で運転する方は、免許停止の事実を速やかに会社へ報告する義務があることを忘れてはなりません。本記事で解説したのは一般的な手続きであり、個別の事情に応じた対応については、弁護士などの専門家へ相談することも検討してください。

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