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後継者不足の解決策5選|事業承継の選択肢と成功のポイントを解説

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後継者が見つからず、長年育ててきた事業の将来に不安を感じている経営者の方は少なくありません。経営者の高齢化が進む中、後継者不足は多くの中小企業が直面する深刻な経営課題であり、放置すれば黒字廃業や倒産といった事態を招きかねません。この記事では、後継者不足の現状と原因を整理し、親族内承継からM&Aまで、考えられる具体的な5つの選択肢とそのメリット・デメリットを網羅的に解説します。自社にとって最適な一手を見つけるための判断材料としてご活用ください。

目次

中小企業における後継者不足の現状とリスク

統計データで見る後継者不在の実態

日本の中小企業では、経営者の高齢化に伴う後継者不在が深刻化しています。帝国データバンクの調査によると、直近(2023年)の後継者不在率は57.2%に達しており、依然として半数以上の企業で事業承継の目途が立っていません。この数値は7年連続で改善傾向にあるものの、依然として高水準です。

特に、企業の規模が小さいほど後継者の確保は困難になる傾向があります。

企業規模・業種別の後継者不在率の傾向
  • 大企業の後継者不在率は32.5%であるのに対し、中小企業は57.0%、小規模企業は61.3%と高くなる。
  • 業種別では建設業(64.9%)が最も高く、サービス業や小売業が続く。
  • 地域別では、秋田県(76.5%)と三重県(47.9%)のように大きな差が見られる。

事業承継の準備期間とされる60代の経営者においても後継者が未定の企業は多く、同族承継以外の選択肢を模索する動きが活発化していますが、準備が間に合わないリスクを抱える企業が少なくないのが現状です。

後継者不足が引き起こす経営上の問題点

後継者が不在であることは、現在の経営活動にも様々な悪影響を及ぼします。経営者が自身の代で事業を終える可能性を意識し始めると、将来に向けた前向きな投資が抑制され、企業の競争力が徐々に低下していきます。

具体的には、以下のような問題点が挙げられます。

後継者不足がもたらす経営リスク
  • 経営戦略の停滞:新規設備投資や人材採用、新事業開発といった中長期的な戦略を描きにくくなる。
  • 従業員の離職:会社の将来に不安を感じた従業員のモチベーションが低下し、人材流出につながる。
  • 信用の低下:取引先や金融機関が将来の事業継続性を不安視し、取引の縮小や融資に慎重になる。
  • 技術・ノウハウの喪失:キーパーソンとなる従業員の離職により、事業継続そのものが困難になる。

このように、後継者不足は企業の存続基盤を内部と外部の両方から揺るがす深刻な問題です。

対策を講じなかった場合に想定されるシナリオ

後継者不足に対して有効な対策を講じずに放置した場合、企業は深刻な事態に直面する可能性があります。特に、近年は業績が好調であるにもかかわらず廃業を選択せざるを得ない「黒字廃業」が増加しており、社会的な損失となっています。

後継者不在を放置した場合の末路
  • 黒字廃業:収益力がありながら後継者が見つからず、事業を畳むケース。技術や雇用が失われる。
  • 後継者難倒産:経営者の急病や死亡により事業継続が不可能になり、倒産に至るケース。近年、過去最多水準で推移しており、2023年には過去最多を記録し、2024年もその傾向が継続している
  • 負債の発生:廃業には資産売却や従業員の退職金などのコストがかかり、状況によっては経営者個人に負債が残る可能性もある。
  • 負の連鎖:企業の倒産や廃業が、取引先や地域経済へ連鎖的な悪影響を及ぼす。

準備不足のまま経営者が不在となれば、資金繰りの悪化や指揮系統の混乱を招き、企業は急速に立ち行かなくなるリスクがあります。

後継者不足が深刻化する主な原因

少子高齢化と経営者の高齢化の進行

後継者不足の最も根本的な原因は、日本社会全体の少子高齢化です。生産年齢人口が減少する中で、次世代の経営者候補となる若年層の絶対数が不足しています。特に地方では若者の都市部への流出が激しく、親族内に承継候補者が見つからないケースが頻発しています。

同時に、現経営者の高齢化も深刻です。経営者の平均年齢は60歳を超え、70代、80代でも現役を続ける経営者は少なくありません。後継者が見つからないために引退できず、結果として経営革新が遅れ、企業の魅力が低下し、さらに後継者が見つかりにくくなるという悪循環に陥っています。

親族内での事業承継に対する価値観の変化

かつて主流であった「家業を継ぐ」という価値観は、現代では大きく変化しています。子供世代は自身のキャリアや専門性を重視し、不安定な中小企業の経営を引き継ぐことに消極的になっています。

親族内承継を難しくする価値観の変化
  • 子供世代の意識:安定した大企業への就職や、自身の専門分野でのキャリアを志向する傾向が強い。
  • 親世代の意識:経営の苦労をさせたくないという親心や、自社の将来性への不安から承継を望まないケースが増加。
  • 適性の重視:事業環境の厳しさから、親族であっても経営能力や適性がなければ継がせられないと考える経営者が増加。

こうした双方の意識の変化により、親族内承継の割合は年々低下しています。

事業の将来性への不安や個人保証の問題

事業そのものの将来性に対する不安も、後継者候補が承継をためらう大きな要因です。国内市場の縮小やビジネスモデルの陳腐化により、成長が見込めない企業では、後継者が経営難に陥るリスクを懸念するのは当然です。

加えて、中小企業特有の経営者保証の問題が大きな障壁となっています。金融機関からの融資に対し、経営者が個人として連帯保証を行うこの慣行は、事業承継の際に後継者へ引き継がれます。万が一事業が破綻すれば、後継者は個人の全財産を失うことになり、この過大な責任が承継への高い心理的ハードルとなっています。

事業承継に向けた準備・対策の遅れ

事業承継は、後継者の育成から株式の移転、組織体制の整備まで、5年から10年という長い準備期間が必要です。しかし、多くの経営者は日々の業務に追われ、承継に向けた準備を先延ばしにしがちです。

「まだ自分は元気だから大丈夫」「いざとなれば何とかなる」といった楽観的な見通しや、誰に相談すればよいか分からないといった情報不足も、対策の遅れを助長します。準備が不十分なまま経営者が倒れるなど不測の事態が発生すると、適切な対応ができず、最終的に廃業や倒産を招くことになります。

見落としがちな「経営の属人化」が承継を阻む理由

中小企業では、経営に関するノウハウや人脈、意思決定のプロセスが経営者個人に過度に依存する「経営の属人化」がしばしば見られます。業務マニュアルや組織的な仕組みが未整備で、経営情報が社長の頭の中にしかない状態では、後継者は事業の実態を把握できず、経営の舵取りが極めて困難になります。

特に、長年の信頼関係に基づく取引や職人技といった無形の資産は、形式知として引き継ぐことが難しく、承継の大きな障壁となります。経営がブラックボックス化していると、後継者はリスクを正確に評価できず、承継への不安から決断に踏み切れません。

後継者不足を解決するための5つの選択肢

【選択肢1】親族内承継:メリット・デメリットと円滑な進め方

経営者の子供や親族に事業を引き継ぐ、最も伝統的な方法です。関係者から受け入れられやすく、長期的な準備期間を確保しやすい利点があります。

項目 内容
メリット 関係者(従業員・取引先等)から心情的に受け入れられやすい。
長期的な後継者教育の時間を確保しやすい。
相続や贈与により、所有と経営を一体的に承継しやすい。
デメリット 親族に経営者としての資質や意欲があるとは限らない。
相続人が複数いる場合、株式や財産の分配でトラブルになるリスクがある。
親族内承継のメリット・デメリット

円滑に進めるには、早期に後継者を決定し、本人の意思を確認した上で、計画的な育成と段階的な権限委譲が重要です。また、相続トラブルを避けるため、遺言書の作成や生前贈与など、専門家を交えた法務・税務対策が不可欠です。

【選択肢2】従業員・役員への承継:メリット・デメリットと留意点

親族に適任者がいない場合、社内の役員や従業員に引き継ぐ方法です。近年、親族内承継を上回る件数で推移しており、有力な選択肢となっています。

項目 内容
メリット 企業文化や事業内容を熟知しており、経営の継続性を保ちやすい。
経営者としての能力や人柄を事前に見極めることができる。
従業員や取引先からの理解を得やすい。
デメリット 後継者候補に株式を取得するための自己資金がない場合が多い。
経営者保証の引き継ぎが大きな負担となる。
従業員・役員への承継のメリット・デメリット

最大の課題は株式の取得資金です。MBO(マネジメント・バイアウト)のスキームを活用したり、金融機関から融資を受けたりする方法が考えられます。また、他の従業員の理解を得られるよう、選定プロセスの公平性・透明性を確保することも重要です。

【選択肢3】M&Aによる第三者への承継:主な手法とメリット・デメリット

社内に後継者がいない場合、M&Aによって社外の企業や個人に事業を譲渡します。主な手法には、会社の経営権ごと譲渡する「株式譲渡」と、事業の一部または全部を譲渡する「事業譲渡」があります。

項目 内容
メリット 候補者を広く探索でき、シナジー効果のある相手を見つけやすい。
従業員の雇用を維持しつつ、事業の成長発展が期待できる。
経営者は株式売却益を得て、個人保証から解放される可能性が高い。
デメリット 企業文化の違いから、組織の統合作業(PMI)が難航するリスクがある。
希望する条件で買い手が見つかるとは限らない。
M&Aによる承継のメリット・デメリット

M&Aを成功させるには、自社の価値を客観的に評価し、信頼できるM&A仲介会社などの専門家の支援を得ることが不可欠です。

【選択肢4】外部からの人材招聘:後継者候補の探し方

親族や社内に適任者がおらず、会社の売却も望まない場合の選択肢です。金融機関やヘッドハンティング会社などを通じて、外部から経営のプロを後継者として招聘します。

項目 内容
メリット 経営能力や専門知識を持つ人材を即戦力として迎えられる。
しがらみのない外部の視点から経営改革が期待できる。
デメリット 自社の企業風土に馴染めない「ミスマッチ」のリスクがある。
招聘する経営者への報酬が高額になる場合がある。
外部人材招聘のメリット・デメリット

この方法では、招聘した人材に株式を持たせるかなど、所有と経営のあり方を慎重に設計する必要があります。

【選択肢5】公的支援・マッチングサービスの活用方法

後継者探しを支援するため、国や自治体は様々な公的サービスを提供しています。これらを活用することで、自社単独で探すよりも効率的に候補者を見つけられる可能性があります。

主な公的支援・サービス
  • 事業承継・引継ぎ支援センター:全国47都道府県に設置された無料の公的相談窓口。専門家による助言が受けられる。
  • 後継者人材バンク:事業を譲りたい経営者と、起業家や経営者になりたい個人とをマッチングさせる国の制度。
  • オンライン・マッチングサイト:民間や公的機関が運営し、全国から広く後継者候補を探すことができる。
  • 事業承継・引継ぎ補助金:M&Aの専門家費用や、承継後の設備投資費用などを補助する制度。

事業承継を成功に導くための共通のポイント

早期の準備開始と計画的なスケジュール策定

事業承継の成功は、いかに早く準備に着手できるかにかかっています。後継者の育成や株式移転の準備には、一般的に5年から10年の期間が必要です。経営者が60歳を迎える頃には、具体的な準備を開始することが望ましいとされています。

まずは自社の現状を客観的に分析し、「いつ、誰に、どのように」事業を引き継ぐかを定めた「事業承継計画」を策定しましょう。計画に沿って段階的に準備を進めることで、経営者の突然の病気といった不測の事態にも慌てず対応できます。

企業価値の維持・向上に向けた取り組み(企業磨き上げ)

後継者にとって魅力的な会社であり、M&Aの際には有利な条件で交渉できるよう、日頃から企業価値を高める「磨き上げ」に取り組むことが重要です。

「企業磨き上げ」の主な取り組み
  • 財務体質の改善:収益力を強化し、不要な資産を処分して財務内容を健全化する。
  • 属人性の解消:業務プロセスをマニュアル化・可視化し、経営者個人への依存度を下げる。
  • 法務リスクの排除:コンプライアンス体制を整備し、契約書や就業規則などを適正化する。
  • 知的資産の明確化:独自の技術やブランド力、顧客基盤といった「見えない強み」を整理し、アピールできるようにする。

後継者候補の育成と十分な引継ぎ期間の確保

後継者が決定したら、経営者として必要な知識や経験を積ませるための育成計画を実行します。社内の複数部門を経験させたり、外部の研修に参加させたりすることで、広い視野を養わせることが有効です。

実際の引継ぎでは、現経営者と後継者が一定期間並走し、経営判断の基準や人脈、言葉にしにくいノウハウなどを伝承する期間を設けることが重要です。ただし、引退後も現経営者が経営に過度に口を出す「院政」は、新体制のリーダーシップを損ない混乱を招くため、引退のタイミングと役割分担を明確にしておく必要があります。

従業員や取引先など関係者への丁寧な説明と合意形成

事業承継は、従業員、取引先、金融機関といった多くの関係者に影響を与えます。後継者が決まったら、適切なタイミングで関係者に丁寧な説明を行い、理解と協力を得ることが不可欠です。

特に従業員に対しては、雇用の維持や今後の経営方針について誠実に伝え、不安を払拭することが新体制の安定につながります。取引先や金融機関へは、現経営者と後継者が共に挨拶に赴き、これまでと変わらぬ関係の継続を依頼することで、スムーズな移行を目指します。

承継か廃業か?経営者が下すべき決断のタイミングと判断基準

あらゆる手を尽くしても後継者が見つからない場合、廃業も重要な経営判断の一つです。判断を先延ばしにした結果、業績が悪化してからでは廃業に必要な費用すら捻出できず、不本意な倒産に至る危険性があります。

会社の資産が負債を上回っている健全な状態であれば、計画的な自主廃業により債務を整理し、経営者の手元に資産を残すことも可能です。経営者は自社の状況を客観的に見極め、余力があるうちに「事業をたたむ」決断を下す勇気も必要です。M&Aの可能性を探りつつ、期限を区切って後継者探しを行い、見つからない場合は計画的に廃業準備に入るなど、出口戦略を明確にしておきましょう。

後継者不足問題に関する主な相談先

公的機関:事業承継・引継ぎ支援センター、よろず支援拠点

事業承継・引継ぎ支援センター」は、国が全国に設置している公的な相談窓口です。事業承継に関するあらゆる相談に無料で対応しており、中立的な立場からアドバイスを受けられます。同様に、中小企業の経営課題全般を相談できる「よろず支援拠点」も全国に設置されています。何から手をつければよいか分からない場合の最初の相談先として最適です。

金融機関:取引銀行、信用金庫など

日常的に取引のある金融機関は、自社の財務状況をよく理解しており、実情に即した相談が可能です。事業承継に必要な資金の融資や、経営者保証の解除・見直しといった資金面でのサポートが期待できます。また、取引先ネットワークを活かしたM&Aのマッチング支援を行っている場合もありますが、金融機関側の都合が反映される可能性も考慮し、複数の意見を聞くことが望ましいでしょう。

地域の専門家:税理士、公認会計士、弁護士など

事業承継には法務・税務・会計の専門知識が不可欠です。それぞれの専門家に相談することで、リスクを管理し、円滑な承継を実現できます。

専門家 主な相談内容
税理士 自社株評価、相続税・贈与税対策、事業承継税制の活用支援
弁護士 M&A契約書の作成・確認、相続トラブルの予防(遺言書作成など)、法務デューデリジェンス
公認会計士 企業価値評価(バリュエーション)、財務デューデリジェンス
専門家別の主な相談内容

M&A仲介会社・アドバイザリーファーム

M&Aによる第三者承継を検討する場合、M&A仲介会社やアドバイザリーファームが有力な相談先です。豊富なネットワークから買い手候補を探し、交渉から契約締結までを一貫してサポートしてくれます。会社によって報酬体系や得意な業種・規模が異なるため、複数の会社の話を聞き、自社に合ったパートナーを選ぶことが重要です。

後継者不足と事業承継に関するよくある質問

後継者探しには、一般的にどれくらいの期間がかかりますか?

後継者探しから育成、そして実際の経営権移譲までを含めると、一般的に5年から10年の期間が必要とされています。M&Aの場合でも、相手探しから交渉、契約後の統合作業(PMI)まで考慮すると、数年単位の時間がかかることが珍しくありません。円滑な承継のためには、経営者が60歳になるなど、早い段階から計画的に準備を始めることが重要です。

M&Aで事業承継をする場合、費用はどのくらい必要ですか?

費用は依頼先や案件の規模によって大きく異なりますが、一般的にM&A仲介会社への「成功報酬」が最も大きな割合を占めます。成功報酬は、譲渡価格に応じて料率が変動する「レーマン方式」が採用されることが多く、取引額5億円以下の部分で5%程度が目安です。この他に、相談料、着手金、中間金が必要な場合や、弁護士などへの実費が別途発生することもあります。契約前に料金体系をよく確認することが大切です。

従業員に承継させたい場合、本人に資金力がなくても可能ですか?

はい、可能です。後継者となる従業員に株式を取得するための自己資金がない場合でも、いくつかの方法が考えられます。

従業員承継における資金調達の選択肢
  • 日本政策金融公庫などの公的金融機関が提供する事業承継ローンを活用する。
  • MBO(マネジメント・バイアウト)のスキームを使い、投資ファンドなどから資金協力を得る。
  • 数年かけて分割で株式を買い取らせる、または役員報酬を引き上げてそこから捻出させる。
  • 事業承継税制を活用し、贈与税や相続税の納税猶予を受けることで当面の資金負担を軽減する。

事業承継で利用できる補助金や税制優遇はありますか?

はい、国は事業承継を後押しするため、補助金や税制優遇制度を用意しています。

主な補助金・税制優遇制度
  • 事業承継・引継ぎ補助金:M&Aにかかる専門家費用(仲介手数料など)や、承継後の新たな取り組みにかかる費用の一部を補助します。
  • 事業承継税制:一定の要件を満たすことで、後継者が引き継ぐ自社株式などにかかる贈与税・相続税の納税が猶予または免除されます。

これらの制度は適用要件や申請期間が定められているため、専門家への相談が必要です。

どうしても後継者が見つからない場合、最終的にどうすればよいですか?

あらゆる選択肢を検討しても後継者が見つからない場合は、廃業(清算)を決断することになります。ただし、会社の資産が負債を上回っているうちに計画的に廃業することで、従業員の再就職支援や取引先への配慮など、関係者への影響を最小限に抑える「きれいな廃業」を目指すべきです。 また、会社全体での譲渡は難しくても、収益性のある事業部門や店舗、設備だけを切り出して売却する「事業譲渡」が可能な場合もあります。最終判断を下す前に、事業承継・引継ぎ支援センターなどの専門機関に相談し、あらゆる可能性を検討することをお勧めします。

まとめ:後継者不足は早期の計画と多様な選択肢の検討が鍵

後継者不足は、もはや一部の企業の問題ではなく、多くの中小企業が直面する経営上の重要課題です。対策を先延ばしにすれば、業績が好調であっても黒字廃業や後継者難倒産に追い込まれるリスクが高まります。重要なのは、親族内承継、従業員承継、M&Aによる第三者承継、さらには廃業まで、あらゆる可能性を視野に入れて早期に検討を開始することです。

どの選択肢を選ぶにせよ、5年から10年を見据えた計画的な準備と、後継者や買い手にとって魅力的な企業であり続けるための「磨き上げ」が成功の鍵を握ります。一人で抱え込まず、事業承継・引継ぎ支援センターや税理士などの専門家の知見を活用しながら、自社の状況に合った最適な道筋を見つけ出すことが、事業と従業員、そして経営者自身の未来を守ることにつながります。

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