不正アクセス調査の手法と費用|発覚後の初動対応から再発防止策まで
自社システムへの不正アクセスが発覚、あるいはその疑いが生じた際、担当者は混乱の中で迅速かつ的確な判断を迫られます。被害の拡大を防ぎ、事業を継続するためには、初動対応から原因究明、再発防止策の策定まで、体系的な知識が不可欠です。この記事では、不正アクセス発生時の調査の目的と具体的な手順、外部の専門家であるフォレンジック調査会社の選び方と費用、そして調査後の対応までを網羅的に解説します。
不正アクセス調査の目的と重要性
被害の拡大防止と事業継続性の確保
不正アクセス等のサイバー攻撃を受けた際、企業が最優先すべきは被害の拡大を防ぎ、事業を継続させることです。攻撃は時間経過とともに連鎖的に拡大する可能性があり、特にランサムウェア攻撃では基幹システムが停止し、事業の根幹が揺らぐ事態も想定されます。このような状況下で、損害を最小限に抑えるためには、迅速な被害範囲の特定と封じ込め措置が不可欠です。また、事業継続計画(BCP)の観点からも、正確な状況把握に基づく迅速な意思決定が、早期復旧と事業継続の鍵を握ります。実態を把握しないまま場当たり的な対応を行うと、かえって復旧を遅らせ、企業の存続を脅かす重大な損失につながる恐れがあります。
侵入経路と被害範囲の特定による原因究明
不正アクセスが発生した原因を特定し、被害がどの範囲に及んでいるかを明らかにすることは、実効性のある再発防止策を講じる上で極めて重要です。攻撃者の侵入経路やシステム内部での挙動を解明しなければ、根本的な対策は打てず、再び同様の被害に遭うリスクが残ります。
- ソフトウェアやOSの脆弱性の悪用
- 従業員が受信したフィッシングメールの開封
- VPN装置などネットワーク機器の設定不備
- 推測されやすいパスワードや認証情報(ID・パスワード)の使い回し
また、情報漏洩の有無とその範囲を特定することは、顧客や取引先への説明責任を果たす上で不可欠です。システムやネットワークのログを詳細に調査し、攻撃者の痕跡を追跡することで、被害の全容を客観的な事実に基づいて把握できます。原因究明が不十分なままシステムを復旧させると、バックドア(裏口)などが残され、安全な事業再開とは言えません。
個人情報保護法などに基づく法的義務への対応
企業が不正アクセスにより個人情報の漏洩またはそのおそれを生じさせた場合、個人情報保護法に基づき、個人情報保護委員会への報告および本人への通知が義務付けられています。特に、以下のケースでは報告義務が生じます。
- 要配慮個人情報(思想、信条、病歴など)が漏洩した場合
- 不正利用により財産的被害が生じるおそれがある個人データが漏洩した場合
- 不正の目的をもって行われたおそれがある個人データの漏洩(不正アクセスなど)
- 1,000人を超える個人データの漏洩
報告は速報と確報の二段階で行い、確報では発生原因や再発防止策の詳細な報告が求められるため、専門的な調査が不可欠です。法的義務を怠ると、行政指導や措置命令の対象となるだけでなく、企業の社会的信用を大きく損なうことになります。したがって、法的な観点からも、不正アクセスの事実関係を正確に調査し、説明責任を果たせる体制を整えることが重要です。
不正アクセス発覚後に行うべき緊急初動対応
ネットワークからの隔離と被害拡大の封じ込め
不正アクセスの兆候を検知した場合、最初に行うべきは被害拡大を防ぐための封じ込め措置です。ただし、証拠が失われる可能性があるため、電源を安易に切るべきではありません。具体的な措置としては、以下のようなものが挙げられます。
- 感染が疑われる端末やサーバーをネットワークから物理的に切り離す
- 該当する通信をファイアウォールなどで遮断する
- 攻撃者に悪用されている可能性のあるアカウントを停止またはパスワードを変更する
- 外部との接続点となっているVPN機器などを停止する
これらの初動対応を迅速に行うことで、他のシステムへの感染拡大や情報の外部流出を食い止めます。ただし、業務への影響も考慮し、事前に定めた手順に基づいて冷静に対処することが重要です。
調査に必要な証拠の保全措置
原因究明や被害範囲の特定には、システムに残されたログやデータが重要な証拠となります。初動対応では、これらの証拠を消失させないよう慎重に取り扱う必要があります。
- 調査対象機器の不用意な再起動やシャットダウン、ファイル操作を避ける
- 業務継続のために復旧が必要な場合は、ディスクの完全な複製(イメージング)やメモリダンプを取得する
- ファイアウォールや各種サーバーのログが上書きされないよう、速やかにバックアップを取得し安全な場所に保管する
これらの証拠保全は、後の詳細なフォレンジック調査の成否を左右する極めて重要なプロセスです。
関係各所への報告と情報共有体制の構築
不正アクセスが発覚したら、速やかに組織内の責任者や関係部署へ報告し、情報を共有する体制を構築します。事前に定めた緊急連絡網に従い、CISO(最高情報セキュリティ責任者)や経営層へ第一報を入れ、全社的な対応方針を決定します。情報システム部門だけでなく、広報、法務、人事などの関連部署と連携し、対策本部を立ち上げることも有効です。また、必要に応じて外部の専門機関への相談も検討します。
- 警察(サイバー犯罪相談窓口)
- IPA(情報処理推進機構)
- JPCERT/CC(ジェイピーサート・コーディネーションセンター)
組織内で情報が錯綜しないよう、事象の経過や対応状況を一元管理・記録し、正確な情報を迅速に共有することで、組織として一貫性のある対応が可能になります。
事実関係の整理と対外公表に向けた準備
初動対応と並行して、現時点で判明している事実関係を整理し、対外的な公表や説明に向けた準備を進めます。いつ、どこで、何が起きたかなどを5W1Hの観点でまとめ、確実な事実と推測を明確に区別することが重要です。公表の要否やタイミングは、被害の性質や社会的影響を考慮して慎重に判断します。公表を行う場合は、ステークホルダーへの誠実な対応ができるよう、以下の準備を進めます。
- プレスリリースの作成
- 想定問答集(Q&A)の準備
- 問い合わせ専用窓口の設置
不正確な情報の公表や対応の遅れは、企業の信頼をさらに損なう結果となるため、事実に基づいた透明性のあるコミュニケーションを心がける必要があります。
不正アクセスの主な調査方法と自社対応の範囲
自社で確認できる初期調査(ログの確認・アカウント監視)
自社で実施可能な初期調査としては、まずシステムやネットワーク機器のログを確認することが挙げられます。不審なアクセスの痕跡がないか、以下の点を確認します。
- サーバーのアクセスログや認証ログに不審なIPアドレスからの接続がないか
- 通常とは異なる時間帯や、短時間に大量のログイン試行がないか
- 管理者が意図しない新規アカウントが作成されていないか
- 既存アカウントの権限が不正に変更されていないか
これらの調査により、不正アクセスの痕跡や攻撃の手がかりを早期に発見できる可能性があります。
マルウェアスキャンやセキュリティ診断ツールの活用
マルウェア感染の疑いがある場合は、セキュリティツールを活用した調査が有効です。最新の定義ファイルに更新したウイルス対策ソフトでフルスキャンを実施し、マルウェアの検出を試みます。また、EDR(Endpoint Detection and Response)を導入している場合は、端末上の不審なプロセスや挙動を検知し、攻撃の痕跡を追跡できます。Webサイトの改ざんが疑われる場合は、脆弱性診断ツールや改ざん検知サービスで不正なスクリプトが埋め込まれていないかを確認します。ただし、ツールによる対処が証拠隠滅につながる可能性もあるため、証拠保全を意識した慎重な操作が求められます。
専門家による調査が必要となるケースの判断基準
自社での調査には限界があるため、状況に応じて専門家によるフォレンジック調査を依頼すべきか判断する必要があります。以下のようなケースでは、専門家の支援が不可欠です。
- 自社の調査では侵入経路や被害範囲が特定できない場合
- ランサムウェアなど高度な攻撃を受け、データが暗号化されている場合
- 顧客情報漏洩など社会的影響が大きく、客観的な証拠が必要な場合
- 内部不正の疑いがあり、第三者による中立的な調査が求められる場合
- 社内に十分なセキュリティ知識を持つ人材やリソースが不足している場合
早期に専門家を介入させることで、被害の全容解明と適切な対応策の策定をスムーズに進めることができます。
専門家が行うフォレンジック調査とは
フォレンジック調査の定義と目的
フォレンジック調査とは、コンピュータなどのデジタル機器に残された記録を収集・解析し、法的な証拠性を明らかにするための調査手法です。元々は犯罪捜査で用いられてきた技術ですが、現在では企業のセキュリティインシデント対応においても重要な役割を果たしています。
- 不正アクセスの被害実態の正確な把握と原因究明
- 調査結果に基づく効果的な再発防止策の策定
- 顧客や監督官庁などへの説明責任を果たすための客観的根拠の確保
- 裁判などで通用する法的な証拠の確保
デジタルデータの法的証拠性を確保する調査プロセス
フォレンジック調査は、得られたデータが法的な証拠として認められるよう、厳格な手続きに則って行われます。
- 証拠保全: 調査対象のデータを変更することなく完全に複製し、原本との同一性をハッシュ値で証明します。
- 解析・分析: 保全した複製データを用いて、削除されたファイルの復元やログの分析を行い、インシデントの痕跡を抽出します。
- 報告: 調査の過程と分析結果をまとめ、客観的な事実に基づいた報告書を作成します。
このように、データの取得から分析に至るまでの過程を適切に管理することで、調査結果の信頼性と証拠能力が担保されます。
フォレンジック調査で明らかになること(侵入経路・情報漏洩の有無など)
フォレンジック調査を実施することで、自社調査では特定が難しいインシデントの詳細な事実関係を明らかにすることができます。
- 侵入経路: いつ、どこから、どのような手口でシステムに侵入されたか
- 侵害活動の内容: 侵入後にどのようなコマンドが実行され、どのファイルにアクセスされたか
- 情報漏洩の有無と範囲: 外部への不審な通信履歴から、どの情報がどの程度流出したか
- マルウェアの詳細: 感染したマルウェアの種類や機能を特定し、被害の影響度を評価
- 被害の全容: 削除・隠蔽された痕跡を復元し、攻撃者の活動全体を把握
これらの情報は、被害の拡大防止や再発防止策の策定、関係者への正確な報告において不可欠な判断材料となります。
フォレンジック調査会社の選び方と依頼時のポイント
調査会社の選定基準(実績・専門性・対応速度)
フォレンジック調査会社を選定する際は、複数の基準で総合的に判断することが重要です。IPA(情報処理推進機構)が公開している「情報セキュリティサービス基準適合サービスリスト」なども参考に、信頼できる事業者を選定しましょう。
- 自社が受けた攻撃(ランサムウェア等)と同様の事案における調査実績の豊富さ
- 特定の攻撃手法に関する専門知識や技術力を持つ調査員の在籍
- 24時間365日の受付体制や、依頼から調査開始までの対応速度
- 報告書が法的証拠として耐えうる品質か、経営層にも分かりやすい内容か
依頼前に準備すべき情報と調査範囲の明確化
調査を円滑に進めるためには、依頼前に社内の状況を整理し、必要な情報を準備しておくことが重要です。その上で、調査の目的を明確にし、予算や期間に応じた調査範囲を調査会社と相談します。
- 発生した事象の概要(いつ、何が起きたかなどの時系列情報)
- 被害が疑われる機器やシステムの構成図、ネットワーク図
- 利用しているセキュリティ製品(ウイルス対策ソフト、EDRなど)の情報
- ログの保管状況やバックアップの有無
これらの事前準備を適切に行うことで、調査会社との認識のズレを防ぎ、効率的な調査が可能となります。
調査にかかる費用の目安と料金体系の内訳
フォレンジック調査の費用は、調査対象の機器台数やデータ容量、調査の難易度によって大きく変動します。PC1台あたりおおむね数十万円から数百万円程度が相場ですが、大規模な調査では数千万円規模になることもあります。見積もりを取得する際は、費用の内訳を詳細に確認することが重要です。
- 初期対応費用: 緊急対応やヒアリングにかかる費用
- 証拠保全費用: 機器からのデータ保全作業にかかる費用
- 解析費用: 保全したデータを分析する費用(機器台数や作業時間に応じる)
- 報告書作成費用: 調査結果をまとめる費用
- その他: 特急対応や夜間・休日対応の追加料金、交通費などの実費
調査会社との契約における注意点
調査会社と契約を結ぶ際は、契約書の内容を十分に確認し、リスクを適切に管理することが重要です。特に、調査で知り得た情報の取り扱いについては厳密な取り決めが必要です。
- 秘密保持契約(NDA)の締結: 提供する機密情報や個人情報の取り扱いを明確にする。
- 業務委託契約書の確認: 納品物(報告書等)、納期、費用、支払い条件、責任の範囲などを確認する。
- 再委託の有無: 調査会社がさらに別の事業者に業務を委託する場合の規定を確認する。
- データ管理: 調査終了後のデータの消去・返却に関する条項を確認する。
調査会社への「丸投げ」は危険|自社担当者が並行して進めるべきこと
調査を専門家に依頼した場合でも、対応を全て任せきりにする「丸投げ」は避けるべきです。調査会社は技術的な解析を行いますが、最終的な経営判断や対外的な対応は自社で行う必要があります。自社の担当者は調査会社と密に連携し、主体的にインシデント対応をコントロールする姿勢が求められます。
- 調査会社との窓口として、進捗状況の把握と社内への報告・調整を行う
- 調査に必要なアカウント情報やログデータの提供、関係者へのヒアリングなどを手配する
- 調査と並行して、業務復旧計画の策定や、被害を受けた顧客・取引先への対応準備を進める
- 調査結果を踏まえ、経営層とともに対外公表や再発防止策についての方針を決定する
調査結果に基づく事後対応と再発防止策
調査報告書の内容と読み解き方
フォレンジック調査が完了すると、調査会社から報告書が提出されます。報告書にはインシデントの全容がまとめられており、今後の対応方針を決定するための重要な情報源となります。
- インシデントの概要: 発生日時、検知の経緯など
- 原因分析: 特定された侵入経路や攻撃手法
- 被害状況: 情報漏洩の有無、影響範囲、被害を受けたシステムの詳細
- 推奨される対応: 復旧手順や具体的な再発防止策
担当者はこれらの内容を精査し、ビジネスへの影響やリスクの大きさという観点で内容を読み解き、経営層や関係者が理解できるよう説明することが求められます。
監督官庁や警察への報告・届出の判断と手続き
調査結果に基づき、法令に従って関係機関への報告や届出を行います。個人情報の漏洩が確認された場合は、個人情報保護法に基づき、個人情報保護委員会へ確報を行います。また、不正アクセス禁止法違反などの犯罪被害に遭った場合は、管轄の警察署へ相談し、被害届の提出や告訴を検討します。業種によっては監督官庁への報告義務もあるため、関連法令を確認し、適切な手続きを進める必要があります。
顧客や取引先への通知とコミュニケーションプラン
個人情報や取引先情報の流出が判明した場合は、速やかに本人や取引先へ通知します。通知の際は、事実関係を正確に伝え、二次被害防止のための注意喚起を行うことが重要です。問い合わせの殺到に備え、専用のコールセンターを設置するなど、誠実かつ透明性のあるコミュニケーションが可能な体制を整えます。
- 発生した事象の概要
- 流出した可能性のある情報の項目
- インシデントの原因
- 二次被害の可能性と注意喚起
- 問い合わせ窓口
- 企業の対応策と再発防止策
具体的な再発防止策の策定とセキュリティ体制の見直し
調査で明らかになった原因や課題を踏まえ、具体的かつ実効性のある再発防止策を策定します。対策は技術的な側面と組織的な側面の両方から検討することが重要です。
| 対策の分類 | 具体例 |
|---|---|
| 技術的対策 | 脆弱性の解消(パッチ適用)、セキュリティ機器の導入・設定見直し、多要素認証の導入、アクセス制御の強化 |
| 組織的対策 | セキュリティポリシーの改定、全従業員へのセキュリティ教育・訓練の実施、インシデント対応体制(CSIRT)の整備・見直し |
さらに、今回のインシデント対応プロセスを振り返り、対応マニュアルやBCP(事業継続計画)を見直すことも必要です。セキュリティ対策は継続的に改善していくことが求められます。
調査報告書を経営層や他部署へ説明する際のポイント
調査結果や再発防止策を経営層や他部署へ報告する際は、専門用語を避け、ビジネスの文脈で分かりやすく説明することが重要です。
- 技術的な詳細よりも、事業への影響(金銭的損失、信用の低下など)や法的リスクを中心に説明する。
- 再発防止策については、導入コストだけでなく、リスク低減効果(投資対効果)を明確に示す。
- 他部署には、それぞれの業務への影響や、再発防止のために協力してほしい事項を具体的に伝える。
- インシデントを「他人事」ではなく「自分ごと」として捉えてもらい、全社的なセキュリティ意識の向上につなげる。
不正アクセス調査に関するよくある質問
不正アクセス調査にはどのくらいの期間がかかりますか?
調査期間は、対象機器の台数、データ量、攻撃の複雑さによって大きく異なります。端末1台の小規模な調査であればおおむね数日~1週間程度で完了することもありますが、サーバーを含む広範囲な調査や高度な攻撃の解析では、おおむね数週間~数ヶ月を要する場合もあります。初期調査で概要を把握し、優先順位をつけて詳細な解析を進めるのが一般的です。
調査費用はサイバー保険で補償されますか?
多くのサイバー保険では、フォレンジック調査費用が補償の対象となっています。ただし、契約プランによって補償範囲や上限金額、適用条件が異なるため、事前に保険会社へ確認することが必須です。保険会社が提携する調査会社の利用が条件となる場合もあるため、インシデント発生時には速やかに保険会社へ連絡し、手続きについて相談してください。
調査のためにサーバーや業務を完全に停止する必要はありますか?
必ずしも全ての業務を完全に停止する必要はありません。証拠保全のためにはシステムを停止することが理想ですが、業務への影響を最小限に抑えるため、稼働中のシステムからデータを取得する手法もあります。ただし、被害拡大防止や正確な証拠保全のために、一時的なネットワーク遮断や特定のサーバーの停止は必要となる場合があります。業務継続の必要性と調査の正確性のバランスを、調査会社と十分に協議して決定することが重要です。
不正アクセス被害について、どこに相談すればよいのでしょうか?
被害の内容や状況に応じて、適切な窓口に相談することが重要です。複数の相談先があるため、必要に応じて連携して対応を依頼します。
- 警察: 各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口
- 公的機関: IPA(情報処理推進機構)の情報セキュリティ安心相談窓口、JPCERT/CCなど
- 専門家: セキュリティベンダー、フォレンジック調査会社、弁護士など
まとめ:冷静な初動と専門家の活用が不正アクセス対応の鍵
不正アクセスが発覚した際は、まずネットワークからの隔離や証拠保全といった初動対応を冷静に行い、被害拡大を防ぐことが最優先です。同時に、侵入経路や被害範囲を特定するため、ログの確認などの自社調査を進めつつ、ランサムウェア被害や情報漏洩の疑いなど、事態が深刻な場合は速やかに専門のフォレンジック調査会社へ相談することが賢明です。信頼できる調査会社を選定し、客観的な事実に基づいて原因を究明することで、個人情報保護法などの法的義務を果たし、実効性のある再発防止策を講じることが可能になります。インシデント対応は技術的な調査だけでなく、経営判断や関係各所への説明責任も伴うため、本記事で解説した一連の流れを理解し、有事の際に組織として迅速かつ的確に行動できる体制を構築しておきましょう。

