事業運営

業務効率低下の原因は何か|会議・連携・環境をどこから見直すか

経営リスクナビ編集部

業務効率低下(生産性低下)を感じているのに、原因が人の頑張り不足なのか、プロセスや組織設計の問題なのかが切り分けられず、会議や報告の増加だけが続いていないでしょうか。放置すると、隔週で総勢20名程度が集まるのに議事録もアクションも残らない、といった「把握のための運用」が常態化し、改善投資や重要判断が遅れやすくなります。現状を構造的に棚卸しできれば、ツール導入に先立って「やめる・減らす・変える・仕組みにする」のどこから着手すべきかを整理し、関係部門に説明可能な優先順位まで落とし込めます。以下では、業務効率低下の判断材料として原因分類と改善手順を示します。

目次

業務効率低下の見方

業務効率低下と生産性低下の違い

業務効率化と生産性向上は関連しますが同義ではありません。業務効率化は、同じ成果をより少ない時間・手戻りで実行するための手段であり、生産性向上は、投入した経営資源(ヒト・モノ・カネ)に対する成果(付加価値・粗利など)を高める上位目的です。

参照されやすい誤解として、忙しさ(残業の多さ)を「頑張っている証拠」とみなしてしまう点があります。しかし、時間の使い方が散漫な状態では、処理量も上がらず成果も出にくいまま、残業だけが増えます。実務上は、業務改善で「時間のムダをなくす」「従来と違うやり方(ITツールを積極的に使うなど)に切り替える」だけで、処理能力が変化することがあります。

の事例では、改善前は「1時間に3つ」しか処理できなかった業務が、改善後は「3つの仕事をするのに1時間もかからない(1時間あれば4つ以上)」状態に変わっています。つまり、効率化は投入時間当たりの処理量を押し上げ、その結果として生産性(成果/投入)の改善につながります。

業務効率低下が企業に及ぼす影響

業務効率の低下は、収益性だけでなく、意思決定の質と速度、ひいては競争力に直結します。非効率が常態化すると、価値を生まない作業(待ち・探し・転記・過剰な報告等)に時間が吸われ、改善や最適化の検討に回す余力が失われます。

特に問題になりやすいのは、「把握させるための会議」や「報告すること自体が目的化した社内報告」です。トラブルや炎上が起きるほど報告イベントが増え、社長・役員向け、品質部門、法務、PMO、課長・部長向けなどの報告が積み上がる一方で、議事録もアクションもなく終わる会議が続くと、プロジェクトを好転させる議論が行われないまま時間だけが消費されます。の例では、隔週で総勢20名程度が集まる会議が、各自が自分の責任範囲だけコメントして終わり、実質的に意味のない運用になっていました。

この状態が続くと、現場は「忙しいのに前に進まない」感覚に陥り、重要な意思決定や改善投資が遅れます。経営としては、報告・会議の設計を見直し、情報をオープン化して会議を「アイデア出し」など必要なものに絞ることが、業務効率低下がもたらす損失の拡大を防ぐ実務対応になります。

業務効率低下の原因分類

人・プロセス・組織・環境・ツールで分ける

原因を特定する際は、個別論に流れないように、人・プロセス・組織・環境・ツールの5領域で構造的に棚卸しします。特に「ツールを入れれば解決するはず」という発想は、不要な業務まで固定化するリスクがあるため、原因の所在を切り分けてから対策を設計する必要があります。

領域 起きやすい症状 実務の着眼点
段取りが悪く処理が遅い、ミスが繰り返される 時間の使い方が散漫になっていないか
プロセス 差し戻し・二重入力・承認待ちが多い 手順の目的が不明確なまま継続していないか、排除できる工程はないか
組織 横連携が悪く引渡しが詰まる、真の情報が上がらない 部門の境界線が強く自発協力が起きない構造になっていないか
環境 在宅・出社混在で確認コストが増える 情報の所在が個人PC等に閉じ、探し・確認が増えていないか
ツール システムがブラックボックス化、紙依存が残る 入力・集計が「管理のための作業」になっていないか
原因領域の整理(症状と着眼点)

スタッフが10名、20名、30名と増えるほど本来は生産性が上がるはずなのに、社長と数名で回していた頃の方が儲かったという会社が多い、とされています。これは個人の頑張りより、組織を機能させる仕組み不足(標準化・見える化・横連携)が原因になっている可能性が高い、という示唆です。

長期化で起きる離職とストレスのリスク

業務効率低下が長期化すると、ストレスや離職が「個人の耐性」の問題として処理されがちですが、実務上は業務メニューや仕組みの問題として捉える方が再発防止につながります。「近頃の若者は我慢ができない」という見方より、我慢を前提にした仕事の設計自体を見直すべき、という問題提起がされています。

特に若手の早期離職は、採用・育成コストだけでなく、現場の負荷増→残業増→さらに離職、という連鎖を生みます。にある厚生労働省(平成29年・2017年公表)の統計では、新規高卒就職者の40%以上新規大卒就職者の30%以上就職後3年以内に離職していることが示されています。主な理由として「労働時間」「給与・福利厚生などの待遇」「人間関係」が多いとされており、業務効率の悪さ(無駄な残業、調整負荷、対立)が放置されるほど、離職リスクが高まる構造になりやすい点に留意が必要です。

個人要因ではなく構造要因を疑うべき症状は何か

遅延やミスが起きたときに、個人の能力不足で片付けると対策が精神論になり、再発しやすくなります。構造要因を疑うべき典型症状は「同じ現象が繰り返されること」「情報が上がってこないこと」「部門間で境界線が強まること」です。

構造要因を疑うべき具体症状
  • 異なる担当者でも同じ工程で類似ミスが繰り返され、原因が「注意不足」で処理され続けている
  • キーパーソン不在で業務が止まり、引継ぎしても周囲が代替できない(属人化)
  • 引渡しや調整がうまくいかず、関係が悪化して部門同士が境界線を引き自発協力がなくなる
  • 不良品や売上不振の真因がつかめず、クレーム等の不都合情報が隠れ、対策が「もぐらたたき」になって再発する
  • 目標の存在を忘れる、できない理由が並ぶ、指示行動が実行されず、毎期同じ目標を立て直す状態が続く

これらは大企業病として語られがちでも、スタッフ十数名規模でも発生するとされています。規模の問題ではなく、情報の透明性、基準、役割分担、連携設計といった「仕組み」の問題として扱うことが重要です。

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ムダな作業の洗い出し

会議・報告・メールのムダを見つける

会議・報告・メールは、目的が曖昧なまま増殖しやすい付随業務です。特にトラブル時は、状況が悪化するほど「社内報告」が増え、結果的に改善活動の時間を奪います。

ムダが潜みやすいパターン(会議・報告・メール)
  • 報告することが目的化し、意思決定や次アクションが残らない会議が定例化している
  • 役員向け・品質部門向け・法務向け等の報告イベントが増えるが、聞く側も第三者コメントに終始する
  • 参加者が多くなるほど「自分の責任範囲だけ発言」になり、全体最適の議論が起きない
  • 念のためCCが常態化し、重要連絡がノイズに埋もれて見落とされる

の具体例では、炎上プロジェクトで隔週・20名程度の会議を行っていたにもかかわらず、議事録もアクションもなく終わっていました。こうした会議は削減対象になり得ます。情報を常にオープンにし、プロセスをシステムで見える化できれば、「報告の会議」「意思決定の会議」を最小化し、会議を「アイデア出し」に寄せられる、という運用上の示唆も示されています。

問い合わせ対応と資料作成の重複を減らす

問い合わせと資料作成の重複は、情報の所在が分散しているほど発生します。必要な情報が見つからず、人に聞く→待つ→再質問する、という往復が増えるためです。

にも、忙殺されて「もっと効率的にやる方法の検討やタスクのプロセス最適化をしたいが、その時間を取れない」という相談が挙げられています。これは、問い合わせ対応や資料作成が増え続け、改善のための時間が確保できない状態を示す典型です。

重複を減らす実務対応(情報の自己解決化)
  • 手続・ルール・判断基準を所定様式(調査票等)で配付・回収し、情報収集を定型化する
  • 部門ごとにバラバラな定義・フォーマットを統一し、管理用明細の閲覧や質問対応を減らす
  • 過去の意思決定経緯・ナレッジ・提出資料を一元管理し、検索で自己解決できる状態にする

月末月初・承認業務・差し戻しで詰まりやすい管理部門の典型パターン

管理部門では、月末月初に処理が集中し、承認待ち・差し戻し・確認依頼が連鎖しやすいです。ここで「締め日に間に合わせる」ことが目的化すると、根本原因(基準不明確、フォーマット不統一、前工程の品質不足)が放置され、毎月同じ詰まりを繰り返します。

月次決算に関連して「期末日前後の売上取引の妥当性の検証」といった確認作業が挙げられており、締日前後に検証・照合が集中しがちな現実が示されています。こうした時期に差し戻しが多い場合は、承認ルートを増やすのではなく、申請要件・添付要件・判断基準を前工程へ明確に伝える設計が必要です。

詰まりを生む要因(管理部門で起きがち)
  • 判断基準が暗黙知で、申請者側が何を満たせば良いか分からない
  • 申請フォーマットが部門ごとに違い、確認・転記・照合が増える
  • 承認者不在で物理的に止まる(紙回覧・押印・対面確認)
  • 締日前後の検証作業にエラーが混入し、差し戻しが連鎖する

業務効率を改善する手順

業務フローを可視化し管理単位で棚卸しする

業務改善の起点は、現状の業務フローを「誰が・何を・どの順で・何を使って・どれだけ時間をかけて」行っているかを、管理単位で可視化することです。主観(忙しい・大変)ではなく、工程・待ち・引渡しの実態を出すことで、改善余地が具体化します。

情報がオープンでプロセスがシステムにより「見える化」されていると、会議での情報共有が最小限で済む、とされています。可視化は単に図を作ることではなく、情報共有の前提を作り、コミュニケーションコストを下げるための土台です。

棚卸しで書き出す項目
  1. 業務の開始条件と完了条件(何が揃えば開始でき、何ができれば完了か)
  2. 工程ごとの担当(実行者・承認者・確認者)
  3. 工程ごとのインプット/アウトプット(どのデータが次工程に渡るか)
  4. 使用ツール・保管場所(個人端末、共有フォルダ、クラウド等)
  5. 滞留・待機が発生するポイント(承認待ち、差し戻し待ち、問い合わせ待ち)

やめる・減らす・変える・仕組みにする

対策は、ツール導入の前に「やめる・減らす・変える・仕組みにする」の順で検討します。不要な業務を残したまま自動化すると、効率は上がらず統制コストだけが増えます。

の時間管理の実務では、まず「todoリストとしてバーっと書き出す」→見直すと「しなくてもよいリスト」が見つかるので線で消す、という手順が示されています。組織の業務設計でも同様に、最初に「不要なものを消す(排除)」を行わないと、改善が複雑化しやすいです。

対策設計の優先順(やめる→減らす→変える→仕組み化)
  1. やめる:目的に照らして不要な会議・報告・承認・資料作成を廃止する
  2. 減らす:頻度・参加者・入力項目・確認回数を削る(必要最小限にする)
  3. 変える:担当分担や引渡し方法を変え、横連携の詰まりを解消する
  4. 仕組みにする:標準手順・基準・ナレッジを固定化し、誰がやっても回る状態にする

着手順を決める基準は影響度・頻度・再発率・現場負荷で見る

改善案が複数ある場合、同時並行は混乱を招くため、基準を決めて優先順位をつけます。課題を100個洗い出しても全てに対策は不要で、評価指標を置いて優先課題を決めるべき、とされています。

の方法では、縦軸に課題、横軸に評価指標を並べ、5段階評価でスコアを入れます。過度に厳密にしない一方で、「なぜ5ではなく4か」を説明できるロジックは持つ、という運用です。

評価軸 見る観点 判断の例
影響度 全社・複数部門に波及するか 月次決算など締め業務の詰まりは波及が大きい
頻度 毎日・毎週の作業か 日次の問い合わせ対応の削減は効果が積み上がる
再発率 差し戻し・ミスが繰り返されるか 「もぐらたたき」状態の課題は優先度を上げる
現場負荷 残業偏り・精神的負担が高いか 管理職の板挟みや孤立が強い業務から着手する
優先順位づけの評価軸(例)

改善前に誰が何のデータを集めるかを決めないと施策が空回りする

施策が空回りする典型は、目的と測定が曖昧なまま「とりあえずやってみる」状態です。改善前に、責任者と収集データ、収集方法を決め、比較可能な形で継続観測します。

KPI(Key Performance Indicator)やKPIカウントシートに触れられており、目標未達成企業に共通する課題として、目的を見失った経営管理が挙げられています。業務改善でも同様に、KPIを置かないと「忙しさの可視化」に終わり、改善の意思決定ができません。

事前に決める測定設計(最低限)
  • 誰が集めるか:現場のデータ収集責任者と、集計・報告の責任者を分けて明確化する
  • 何を集めるか:処理件数、処理時間、差し戻し件数、問い合わせ件数などの定点指標に絞る
  • どう集めるか:所定様式やシートで定型入力し、入力負荷を増やさない
  • 何のために見るか:KPIの変化から、次にどの工程を直すか意思決定につなげる
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コミュニケーションと標準化

部門間連携不足が非効率を生む理由

部門間連携が弱いと、引渡し・調整がうまくいかず問題が起き、関係が悪化して境界線が生まれ、自発的な協力が減ります。この状態では、必要な情報が上がらず、真因が掴めないため、対策が「もぐらたたき」になって再発します。

の記述でも、「部門間の連携が悪い」ことにより引渡しや調整がうまくできず、人間関係が悪くなり、境界線を引き協力がなくなる、とされています。また「本当の情報が上がってこない」結果、不良品や売上不振の真因がつかめず、クレームを隠し、忘れた頃に再発する、という連鎖が示されています。

実務上は、部門ごとの最適化を積み上げるのではなく、横断プロセス(受注→請求→入金、採用→配属→評価など)として再設計し、情報の所在と更新ルールを統一することが必要です。

マニュアル・ナレッジ・資料管理を標準化する

標準化は「作業手順書を作ること」に留まりません。マニュアルは社長・会社が経験から生み出した最高のやり方であり、社員に最速最短で定着させるための「指示書」で、会社の財産だと述べられています。つまり、標準化は品質とスピードを安定させ、教育・引継ぎのコストを下げるための経営資産です。

標準化で最低限そろえる対象
  • 判断基準:何を満たせば承認・処理できるか(確認観点と例外処理を含む)
  • 手順:定型業務の最短手順と、やってはいけない手戻りパターン
  • テンプレート:提出資料や申請フォーマットの統一版
  • 履歴:意思決定の経緯と根拠(後から追えるようにする)
  • 公開場所:個人端末に閉じず、検索できる形で一元化する

研修と教育を効率化の定着に生かす

ルールやツールを整えても、教育がないと運用が崩れ、個別最適に戻ります。研修は「操作説明」だけでなく、時間管理や優先順位づけの共通言語を作る目的でも有効です。

個人任せにせず社内で定期的に時間管理研修会を開き、以前は市販の手帳を配布し、現在は当社オリジナルの手帳を制作して配布している例が示されています(A5判、B5判の2タイプ)。また、todoを書き出して「しなくてもよいこと」を消すという具体手順もあり、教育内容を実務の行動に落とす工夫が読み取れます。

定着のための研修設計(実務寄り)
  • 変更点研修:新フロー・新ルールの「なぜ」を含め、例外処理まで共通化する
  • 時間管理研修:todoの書き出しと「やらないこと」の見極めを標準手順として教える
  • 優先順位研修:重要度等の指標を使い、5段階で評価して着手順を決める方法を揃える

テレワークとツール活用

ハイブリッドワークで起きやすい効率低下

ハイブリッドワークは、情報の所在と更新ルールが揃っていないと、確認コストが増え、業務効率が下がります。対面での偶発的な会話が減る分、「どこに何があるか」「誰が決めたか」を探す時間が増えるためです。

の示唆として、情報が常にオープンでプロセスがシステムで見える化されていれば、会議での情報共有は最小限で済み、意思決定も分散化され、必要に応じて相談しつつ、一人で決められることは個人で判断できる、とされています。ハイブリッド環境では、この「情報のオープン化」「プロセスの見える化」が、効率低下の予防策になります。

ツール・システム選定で外せない留意点

ツール選定では、多機能よりも、現場の入力負荷を増やさず、運用が続く設計かが重要です。管理のための入力が増えると、ツールが新たな非効率源になります。

機密情報であるにもかかわらず、業務メールをGmailやYahoo!メール等の個人メールに転送する行為が危険であり、特にメールソフトの転送機能で全てのメールを自動転送している場合は危険性が高い、という指摘があります。ツールを選ぶ際は利便性だけでなく、情報管理(転送・持ち出し・共有範囲)まで含めて業務設計しないと、効率化と引き換えにコンプライアンスリスクを高めます。

選定・導入時のチェック観点(実務)
  • 入力負荷:進捗・実績入力が最小限で、管理のための作業が増えない
  • 見える化:プロセスや状態が関係者にオープンになり、報告会議を減らせる
  • 権限設計:閲覧・編集・共有範囲が設定でき、個人メール転送などの迂回運用が起きにくい
  • 定着手順:スモールスタートでボトルネックを洗い出し、標準手順に落とす

在宅勤務費用を会社負担にする際の税務・労務上の線引き

在宅勤務の費用負担(通信費、備品等)は、税務・労務の両面でルール化が必要です。誰がどこまで負担するかが曖昧だと、不公平感や運用の混乱が起き、結果として効率が落ちます。

テレワーク時の備品や通信費等の費用を労使いずれが負担するかは労使自治に委ねられるとされています。また、労働者負担とする場合は、就業規則にその旨の記載が必要であり、記載事項として 労働基準法第89条 の「第5号」に触れられています(就業規則に定める事項としての位置づけ)。

実務としては、費用精算の手順(申請方法、対象範囲、領収書等)と、就業規則・賃金規程等への反映をセットで行い、現場の運用負荷が増えないように設計することが重要です。

よくある質問

業務効率の低下を数値で把握するには何を見ますか?

数値で把握するには、成果指標(付加価値や粗利)と活動指標(処理件数、処理時間、差し戻し件数等)を分け、KPIとして定点観測するのが実務的です。

にはKPI(Key Performance Indicator)やKPIカウントシートが示されており、目標未達成に共通する課題として「目的を見失った経営管理」が挙げられています。効率低下の局面でも、KPIがないと「忙しい」だけが残り、改善の意思決定ができません。

観測対象の例(KPIの置き方)
  • 成果:付加価値(粗利等)と投入(人時)を対応づけて推移を見る
  • 活動:処理件数、処理時間、差し戻し件数、問い合わせ件数を工程別に見る
  • 目標:KPIカウントシート等で、毎月の実績と前年差・目標差を同じ形式で記録する

中小企業でも低コストで始められる改善はありますか?

低コストで始めるなら、まず「しなくてもよいこと」を消し、情報共有をオープンにすることが有効です。の時間管理の実践でも、todoを書き出すことで「しなくてもよいリスト」が見つかり、線で消すことが重要だとされています。

コストをかけずに着手しやすい改善例
  • 会議の目的を「報告・把握」から外し、意思決定とアイデア出し以外は原則廃止する
  • 報告が必要な場合も、所定様式(調査票等)の配付・回収で情報収集を定型化する
  • 業務の見える化を進め、会議での情報共有を最小限にして会議数を減らす

テレワークで業務効率が落ちたとき最初に何を見直しますか?

最初に見直すべきは、ナレッジの公開範囲・保管場所・検索性と、連絡経路の統一です。ハイブリッド環境では「探し・確認」が増えると、効率低下が急速に進みます。

情報が常にオープンでプロセスがシステムで見える化されていれば、報告の会議がほぼ不要になり、意思決定も分散化できるとされています。まずは、意思決定の経緯や手順が個人PCに閉じない状態を作り、誰が見ても状況が分かる運用へ寄せることが、効率回復の近道です。

加えて、情報管理の観点では、業務メールを個人メール(Gmail、Yahoo!メール等)へ転送するような迂回運用が起きていないかも確認が必要です。利便性のための自動転送は特に危険とされており、ルールとツールの両面で再発しにくい設計に直します。

〈業務効率低下〉への対応で次にすべきこと

業務効率低下への対応は、まず「業務効率低下と生産性低下の違い」を押さえたうえで、原因を人・プロセス・組織・環境・ツールの5領域に分けて棚卸しし、個人要因ではなく構造要因を疑うべき症状がないか確認することが出発点になります。次に、会議・報告・メールや問い合わせ対応、月末月初の承認・差し戻しなど、ムダが潜みやすい作業を洗い出し、「やめる→減らす→変える→仕組みにする」の順で対策案を並べます。着手順は影響度・頻度・再発率・現場負荷で評価し、5段階評価などの共通尺度で優先順位を可視化すると、関係部門への説明と合意形成が進めやすくなります。ツール導入やテレワーク運用に進む場合も、個人メールへの転送のような迂回運用が起きない権限設計・情報管理まで含めて検討し、必要に応じて法務・人事労務・情報システム等の担当者とルール化を行うことが重要です。個別の制度設計や規程反映(労働基準法第89条 との関係を含む)は事情で変わるため、最終判断は専門家も交えて整理してください。



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